個人的な話になりますが、僕は体も小さくありませんし、体力もない訳ではないし、ちょっとだけ武道の心得もあるし、子供の頃から山の中で遊んでいたこともあって、クマを恐ろしいと感じたことがありませんでした。
「斜面で出会ったら下に位置したほうが有利」とか、「ナタを持って戦ったほうが生存率が高い」などというクマと出会った体験談を読んで対策をした気になり、まぁ、なにかあっても僕はなんとか生き残れるだろう、と考えていました。
もちろん「クマに出会ったときに取るべき」とされる対策の知識もありました。
でも、2頭のヒグマがこちらを見たとき、ただ恐ろしいとしか感じることができませんでした。
あの肩の筋肉の盛り上がり、自分の腰くらいの高さのササから伸びる自分より高さも幅も大きい体。それが2頭で、こちらを向いているのです。あの腕でビンタされようものなら、いくら修業していようと、ガードした腕ごともっていかれて…つまり、腕や頭が吹っ飛ばされてしまうだろうな、と思いました。
何より、彼らは生き物なのです。あの大きい体を自らの意思で律しているのだ、と思ったとき、生物として人間よりも圧倒的に強いのだとようやく気づくことができたのです。
結局、3秒ほどにらみ合った後、クマは僕たちの車が置いてある林道とは反対方向、僕たちからも離れる方向に走って消えてゆきました。
その移動速度に僕は改めて驚きました。こちらがササを掻き分け進む場所を、ああも速く動けるのか、と。彼らが敵意を持ってこちらに向かってきたら、と考えると、必死で抵抗したとしても逃げ切れる自信はもうありませんでした。
僕たちはササ藪の揺れが見えなくなるのを確認し、言葉を交わさず、ホイッという声をしきりに出しながら、足早に車へと戻りました。
荷物を降ろしたとき、僕の足は震えていました。
「クマがかわいそうだから殺さないで」と感じる皆さんへ - 紺色のひと (via pinto)
2011-10-12 (via gkojax-text)
一般人「あ、クマだ。かわいい~」
格闘家「俺は強くなった。今ならわかる、奴らと俺との間にどれほどの力の差があるのか」
(via morinatsu)
(morinatsuから)